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学部教務

生物科学系を専攻しようとする諸君へ

生物科学は最近特に大きい発展をとげている分野の一つであり、自然科学分野との境界領域の発展もめざましい。当系は動物学・植物学・生物物理学の3教室により構成されており、学部教育は3教室が協力し合って進めている。

2回生段階

生物科学分野では,分子・細胞のレベルから,個体以上のレベル(個体群,群集,生態系を含む)を対象として,多様な研究が行われている。主に分子・細胞に注目する2回生向けの基礎的な講義として,「分子生物学I・II」,「細胞生物学」,「分子遺伝学I」がある。これらの科目で,生物のはたらきを分子レベルから体系的に理解するための基礎を学んで欲しい。また,「構造生物学」,「生体分子科学」は,タンパク質等生体分子に関するより専門的なテーマに関する内容となっている。一方,個体以上のレベルに関する講義として「海洋生物学」,「無脊椎動物学」がある。

2回生向けの実習科目としては,「基礎生物学実験」,臨海実習第1部・第3部」がある。「基礎生物学実験」で生物科学研究に共通する基礎的な研究手法を学んで欲しい。

なお,「基礎生物学実験」と「臨海実習第1部・第3部」の履修には事前の登録が必要である。なお,登録は6月頃(日程は追って掲示する)に理学部生物科学専攻事務室で受け付ける。基礎生物学実験の内容は生物学実習の項で記載している

      

3回生段階

3回生向けの分子・細胞レベルを主とした講義として,「発生生物学I・II」,「再生生物学」,「植物分子生物学」,「植物生理学」,「神経生物学」,「免疫生物学」,「膜生物学」,「ゲノム科学」,「分子情報学」,「細胞内情報発信学」,「分子生物物理学」,「分子遺伝学II」,「植物分子遺伝学I・II」,「遺伝情報維持機構論」「理論分子生物学」がある。また,個体以上のレベルに関する講義として,「脊椎動物系統学」,「植物系統分類学」,「動物行動学」,「人類学第1部・第2部」,「生態科学I・II」,「陸水生態学」,「環境生態学」,「数理生物学」,「生物間相互作用」がある。これらは生物科学の各々の分野についての専門的講義である。また各専門分野についてのセミナー実習科目として,「生物学セミナー」,「生物学実習」のほか,「臨海実習第2部・第4部」,「野外実習第1部・第2部」,「陸水生態学実習」,「安定同位体実習」がある。講義で各トピックに関する知識を学ぶと共に,実習で各分野の基礎的研究手法を習得して欲しい。また,「生物学セミナー」では最近の英語学術論文の講読等により,最先端の研究情報を取得する能力を身につけて欲しい。  なお,これらのセミナー・実習科目の履修も事前の登録が必要なので注意すること。     

4回生段階

興味をもった研究テーマについて「生物科学課題研究」を行なう。生物科学の最前線研究の一端に触れ,自ら積極的に研究活動を行うことを期待している。

生物科学系の教科選択について

生物系教科は、2700、3700、5700、7700番台のものである。学生諸君は,これら以外の教科も考慮しながら,それぞれの志望に応じて自主的に選択した教科を履修すればよい。はじめにできるだけ広く生物学全体を概観し、その中でそれぞれの興味を模索しながら、次第に専門化に向かうように科目を選択するのが一般的であろう。境界領域を志す学生諸君が数理科学系・物理科学系・化学系・地球惑星科学系の教科を選択できるように,選択の自由度も残されている。具体的にどの教科を選ぶべきかは各人それぞれ異なり、一括して述べることは難しい。実際にどの教科を選択するか決め難いような場合には、実習・セミナー・講義を担当する教員やTA,あるいは生物系教科委員の助言を積極的に受けるのがよい。はじめから希望する専門分野を決めている諸君も,教科の選択などについて相談することが望ましい。

 

一例として,主に分子・細胞レベルの研究に興味がある学生は,まず2回生向けの「分子生物学I・II」,「細胞生物学」,「分子遺伝学I」等の受講を薦める。これらの科目では,細胞のはたらきを分子レベルで体系的に理解するための基礎を教授する。また,生体分子に関するやや専門的な講義として「構造生物学」,「生体分子科学」がある。その上で,より特化したテーマに関する講義を,自らの興味に応じて2回生および3回生で受講するとよい。個体以上のレベルの研究に興味がある学生は,2回生向けの「海洋生物学」,「無脊椎動物学」,3回生向けの「植物系統分類学」,「脊椎系統動物学」,「動物行動学」,「生態学I・II」,「人類学第1部・第2部」,「陸水生態学」等の講義を,自らの興味に応じて,受講するとよい。3回生向け科目を2回生で履修することもさしつかえない。ただし,学部においては生物学の特定の分野にかたよらず,幅広い分野について学ぶことも重要である。 実習科目としては,2回生向けの「基礎生物学実験」と3回生向けの「生物学実習」がある。「基礎生物学実験」では,生物学研究の基礎の基礎を学んで欲しい。3回生向けの「生物学実習」は,自らの興味に応じて課題を選択することができる。「基礎生物学実験」よりも専門的な実習を行い,各分野の実験技術や研究法を修得して欲しい。また,休暇中などを利用して開講される「臨海実習」,「陸水生態学実習」,「野外実習」,「安定同位体実習」は適宜選択するとよい。これらについては「教科の手引き」を参照されたい。

3回生向けの科目のうち,「生物学セミナー」は専門的な課題について少人数で実施する。最近の注目するべき英語論文の講読等を行っており,最先端の研究に関する情報を収集する方法などを学ぶ。なお,「生物学セミナー」は担当教員の許可があれば2回生でも聴講が可能であるが,2回生には単位は認定されない。3回生の「生物学実習」と「生物学セミナー」は,4回生の「生物科学課題研究」を円滑に行う上で必要な科目である。また,「生物科学特別講義」は,最先端の研究に携わる学外講師あるいは学部外講師によって行われる。毎年その内容が変わるので,その都度掲示を確認すること。「生物科学課題研究」は,このような専門化への道の最後に位置づけられる。単なる実習や演習だけでなく,研究の最前線を経験することで,研究の進め方を学んで欲しい。