生物はさまざまなストレスに曝されています。このようなストレスの中を生きるための分子機構として、生物は防御や損傷を修復するための遺伝子の発現や、細胞死の誘導など、さまざまな方法で対応しています。環境応答遺伝子科学分科では、生物がさまざまな環境ストレスに対応する機構について、特に酸化ストレスに対するしくみに注目して研究を進めています。主に酸化ストレスに応答する遺伝子や酵素の同定、ストレスによって起こるDNA損傷を修復する機構に着目した研究を行っています。
　また、DNAの損傷を修復する酵素の欠損や過剰な生産が発生や老化、寿命に与える影響を明らかにするために、組織や個体レベルでの研究も進めています。