私たちは、現存する霊長類を用いた系統間比較と化石などの古い時代の資料を用いた系統・生態復元の双方から、霊長類の適応と進化を研究しています。研究材料には、化石霊長類・人類とそれらに伴う他の動植物化石、縄文など国内外の古人骨とその遺跡、様々な種類の現生霊長類の歯牙、筋・骨格、脳などがあり、比較解剖学、古病理学、数量形態学、生体力学、安定同位体分析などの方法を用いてきました。共同研究者と協力しながら、できるだけ多様性の高い若手研究者を育成するように努めています。
ケニア、トルコ、スペイン等、海外の化石発掘調査を積極的に行っています。中でもケニアでの化石類人猿・人類の発掘調査は、30年以上継続している研究室の中心的プロジェクトで、人類学の教科書を書き換える発見をいくつもしてきました。