構造生理学
スタッフ
杤尾 豪人
- 職位
- 教授
- 部屋
- 理学部1号館413号室
- Phone
- 075-753-4215
- Fax
- 075-753-4218
- tochio(at mark)mb.biophys.kyoto-u.ac.jp
関山 直孝
- 職位
- 助教
- 部屋
- 理学部1号館414号室
- Phone
- 075-753-4217
- Fax
- 075-753-4218
- sekiyama(at mark)mb.biophys.kyoto-u.ac.jp
今村 香代
- 職位
- 助教
- 部屋
- 理学部1号館414号室
- Phone
- 075-753-4217
- Fax
- 075-753-4218
- imamura.kayo.3w(at mark)kyoto-u.ac.jp
研究内容
多くの特徴的な生命現象は、細胞が外部環境からの刺激に応答することで出現します。当研究室では、細胞が外界からの刺激をどのように受容し応答するのか、という細胞が行う「情報処理」の基本原理を解明することを目指し研究しています。ここで、「外部からの刺激」は、多くの場合、生理活性を持った「生体分子」としてもたらされます。そして、それが運んでくる情報を処理するのも細胞に備わったタンパク質などの「生体分子」です。つまり、細胞の情報処理を担う物質的実態は、多種多様な生体分子であり、それらが一定の規則に従って連鎖的に相互作用(解離会合や生化学反応)することで、細胞が受け取った情報が解釈・処理され、目に見える細胞の「振る舞い」へと具現化していきます。
当研究室では、免疫系や脳神経系が示す「外部刺激への応答」を生み出す細胞内情報処理プロセスや、より基礎生物学的な遺伝暗号の翻訳制御に関わるタンパク質群を、核磁気共鳴法(NMR)を中心に、X線結晶回折法、クライオ電子顕微鏡法などの構造解析法によって調べ、それらの生化学的な性質・機能を解明することで、細胞に備わる情報処理機構の本質に迫ろうとしています。
現在は、以下のようなテーマの研究を進めています。
1. 自然免疫応答における細胞内シグナル伝達機構の解明
2. 細胞内液-液相分離による翻訳制御の分子機構解明
3. NMR法を使った膜タンパク質の動的構造解析
4. GPCRの構造およびGタンパク質との相互作用の解析
自然免疫、炎症応答のシグナル伝達の概要と研究室で解析したタンパク質複合体
NMR (Nuclear Magnetic Resonance) 法による生体高分子の構造解析